だいぶ受け取る雰囲気が変わったと思います。
女性用媚薬少なくとも悪い印象を抱く人はいないでしょう。
この例は少々極端かもしれません。しかし私たちは「第三者を介して伝えられた情報の方が、信ぴょう性が高い」と判断する傾向があります。
実はこの手法、マーケティング・PRにおいても利用されている考え。自社の製品を宣伝するのにも広告を使って「すごい製品です! 効き目があります!」とうたったところで効果が薄い。そこで新聞や雑誌に依頼して「この商品はすごい!」と記事を書いてもらう。あるいは購入者のクチコミを一生懸命集め「効き目がありました」と言ってもらう……という具合です。ちなみにこの現象は、心理学の分野でウィンザー効果という名で呼ばれています。由来はアーリーン・ロマノネスの自伝的スパイ小説「伯爵夫人はスパイ」に登場するウィンザー夫人のセリフです。
「第三者のほめ言葉はどんなときでも一番効き目があるのよ。忘れないでね、いつかきっと役にたつわ」
ウィンザー夫人の言葉にある通り、この効果は相手に好意を伝えるときにも有効です。今度は誰かを褒める場面を想定してみましょう。
「君は、仕事もできるし誠実だし、本当にすてきだね」
面と向かってこう言われたらどう感じるでしょう。悪い気はしないかもしれませんが、相手によっては、あからさまに媚びられているようで嫌!という人もいるでしょうし、照れてしまい素直に受け取れない人も多いはず。これも知人・友人から伝えてもらいましょう。
「仕事もできるし誠実だし、本当にすてきだよね……って○○が言ってたよ」
先ほどより媚びている印象は薄れました。相手に対する好意は、第三者を介することでより真実味を帯びて伝わります。初めに述べた通り、ウィンザー効果が発揮されるのは恋愛の場面だけではありません。おべっかを使われるのは嫌いな先輩や、褒め言葉を素直に受け取れない後輩にも有効です。
今年の夏は、間接的な人間関係作戦にトライ。
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